いのち

この命


遠い昔から紡がれてきた命


何千年さかのぼるのだろう


私の先祖


きっと


想像もできない 悲しみ 苦しみも あっただろう


それでも前を向いて


生きて 生きて


何千年も紡いできた


そして今 私が生きている


奈里ちゃんもそうだ


先祖は 琉球人


沖縄の戦争を生き抜いたんだ


愛する人を喪ったかもしれない


それでも


前を向いて生きてきたのだろう


その結果


奈里ちゃんが誕生した


私達の命は そんな愛が詰まっている命


決して 無駄にしてはならない


最近そんなことを考えている


そして


明日 とうとう


50歳になる


いつまでも生きてやろうじゃないか


生き抜いてやろうじゃないか


奈里ちゃん一筋に


生き抜いてやる


と言い聞かせている



新しいパンツをゲット

近所の ファッションセンターしまむら という店


ドキドキしながら店内へ


客は女性ばかり


いそいそと 男物のコーナーへ


あるじゃんあるじゃん


あまりたくさん買うと 大きさが違ってたら困るので


パンツとシャツの2枚入りを1組ずつ


1つ 980円


バカ安い


いそいそと 家に帰り


いざ試着


なかなか   良い


シャツの生地も 申し分ない


いいじゃんいいじゃん


今度また行って たくさん買ってこよう


これで 穴あきパンツとは おさらばじゃ


問題は


上着とズボンだな


ずっと着せ替え人形だったから


自分で服を選ぶというストレス


着れれば 何でもいいんだけどね


それでも ストレスだな


でも 何とかしなきゃ




 

静かな夜

静かな毎日


遠くで 車の音が聞こえる


家の中は


空気清浄機の音と


ぽっぽくんとぷーくんの 寝息


静かだ


耳の奥では


奈里ちゃんの笑い声


パパを呼ぶ声


奈里ちゃんの作る料理の音 匂い


脳が覚えている


だから


脳を麻痺させるために 酒を飲む


飲んで飲んで飲んで飲んで


脳が麻痺するまで飲む


どうして こんなことに なってしまったのか


あの 前の日まで


幸せだったのに


最近 あの日のことを思い出す


奈里ちゃんに 心臓マッサージをした日


必死だったあの日


思い出すと 心拍数が上がる


心臓が悲鳴をあげている


そろそろ限界かな


なんて思いながら


寝てしまうと


また 朝がくる


その繰り返し


今日は ちょっと 精神的にまずい


何とかしなくては


家の中が 静か過ぎるからかな


ただ あまりTV見たくないから


仕方ない