貧しい心

心が貧困になっています


幸せそうな人たちを見ると


うらやましいし 妬ましい


その笑顔が 無くなってしまえばいい 


みんな 不幸になればいい


そんなことばかり考える


ダメ人間


それだけ 奈里ちゃんの存在は大きくて


パパは 守られて生きてきたんだ とも思う


その奈里ちゃんは もういない


どんなに 嘆いても 悲しんでも


ひとりぼっちに 慣れなくはならない


よく 「乗り越える」 という言葉を目にするけど


「乗り越える」ってなんだ?


悲しみを背負って生きること?


もう やってるよ


なら 悲しまなくなること?


そんな日は 来るのだろうか


奈里ちゃんが いなくなって 1年半


パパは 何も変わっていない


まだ あの日にいる


あの日 といっても 奈里ちゃんが 死んでしまった日ではない


倒れた日


4月21日


必死で 心臓マッサージをした日


人工呼吸をした日


地獄に落とされた日


あの日に すべてが終わってしまった


もう終わっているのです

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